井上淳一 現在53才。
第1楽章
高知東高校時代に民青同盟に誘われ加盟。一通り学習をしたものの、「まじめはダサイのイデオロギー」に飲み込まれ、未結集時代が続く。いわゆる底辺校で落ちこぼれ、先生達の援助でなんとか卒業にこぎつける。
第2楽章
何の考えもなく、高知酒造(株)に入社。ここで初めて社会の矛盾に直面する。
ボーナスもなく、このまま人生を送っていけるのか不安に感じる。
民青同盟の班から、お誘いがあり出席するも、私は漢字が読めないので「文章は読みたくない」と主張。高田求さんの「哲学入門という16時間のテープ」があるので、班会とは別に学習して、科学的社会主義に目覚める。
中央方針を読む中で、少しづつ漢字も読めるようになってくる。
県の常任委員に抜擢される。このころより、学生対策になり、民青卒業まで学生運動一筋の道を歩む。
第3楽章
あこがれていた民青専従のポストを1992年に射止める。3〜4人専従体制にて、マルクスやエンゲルスの文献も次々と読んでいく。とても充実した青春を過ごす。
第4楽章
民青同盟県委員長になる。時は、日本共産党の第2の躍進期の直後だったために、激しい活動が続く。総選挙で726万票をいただいて、高知1区では小選挙区が現職区だったため、1人区で議席を守るために無理な活動が続く。無理が積み重なり、うつ病(気分障害)になる。
第5楽章
療養のため治療に専念する。精神医学、臨床心理学、発達心理学、などいろんな分野の勉強をする。精神保健福祉士PSWの資格を取ろうと思うが、100万円という学費の前にあえなく夢と消える。
第6楽章
2003年からリハビリを兼ねて「学習の友」の配達の手伝いを始める。気分障害の症状はなくなる。
労働学校を開催することなどを通じて「学習教育運動」の面白さを実感する。
事務局長になるとともに、たくさんの方々の力ぞえをいただいて、大きな組織となっていく。
専従事務局長として、力量をアップする時期にさしかかる。
思いがけず、資本論の講師を私がやることとなったため、資本論との格闘の日々をすごし、理解が深まる。
第7楽章
人生2度目のうつ病(ちなみに夏目漱石は人生3回の うつ病だったらしい)のため、しばらく、療養中心の生活となる。これが、長く11年目に突入。2020年12月中旬より、病気治療に専念との主治医の指示で、簡単な事務作業だけをしながらゆっくりとしている。
所属団体など
高知県労働者学習協議会 事務局長(専従)
高知憲法会議 事務局
平和資料館草の家 理事
高知市精神障がい者家族会連合会 会員