2011年03月04日

唯物論とその発展に待つしかないのだが‥

最近、メンタルヘルスの相談も増えているし、昨晩のNHKクローズアップ現代をたまたま見て考えさせられました。

その番組では「境界性人格(パーソナリティ)障害」を紹介するものでした。

なんのことかと、いつもの「米国精神医学会の精神疾患の診断マニュアルのDSМ―W日本語版」をひっくり返してみる。700ページに及ぶ世界共通の基準として使われているものです。
わずか、4ページしか記載がありませんでした。

しかも、これは「いかなる診断をくだすのにも情報が十分ではない」という分類の部分に記載されてあるもので、番組で「詳しい専門医がいない」と述べていましたが、現在研究中の問題だと思われるものでした。しかも、治療方法も他の精神疾患と同じ治療しか行なっていない模様が、映し出されていました。
しかし、オーストラリアでは先進的な治療がおこなわれていると「認知行動療法」が紹介されました。この「認知行動療法」については、私に対する相談も増えています。

現在の日本では、保険点数の問題もあり実際に治療現場では行なわれていないと思います。
私達の問題は、その理論を批判し積極的に発展させることにあると思っているのです。

理論的背景になっているのは、「行動主義」です。
「行動主義 は心理学のアプローチの1つで、内的・心的状態に依拠せずとも科学的に行動を研究できるという主張である。行動主義は、唯物論・機械論の一形態であると考えられ、こころ-mind-の独在を認めていない。 多くの行動主義者に共通する1つの仮説は、“自由意志は錯覚であり、行動は遺伝と環境の両因子の組み合わせによって決定されていく”というものである」。ウッキペデイアより引用。

マルクス主義者である、EH・カーも「フロイト」の重要性を認めています。
これは、人間の解放において、「フロイト」がその問題に対して初めて言及したという意味においてであると、私は解釈しています。
現在の臨床現場においては、内観法という観念論が批判され、唯物論である「行動主義」が影響力をもっているのです。

まだ、読みかけのままになっていますが、ルビンシュテインの目指したように、科学的社会主義の立場に立った心理学体系の対置とそれにもとずく臨床心理学を打ち立てなければならないと思っているところです。これが独学で学んだ8年前の私の到達点でもありました。

しかし、その後わが陣営の哲学の進歩はどうなっているのでしょうか。
とても専門家でない、私の力の及ぶところではないにせよ、かなりお寒い状況が続いているのが現在の到達ではないかと思われてしかたがありません。

やはりしかたなく、ルビンシュテインやワロンの独習をつづけていくしかないのかなぁふらふら
posted by 井上 at 13:38| Comment(3) | 科学的社会主義の探求? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃる通りかと思います。

共産党は自力の弱さを言っていますが、それの原因と対策を述べていない、また最近の都議選以降躍進したようですが、それの人間の、心理学の側面で、原因を解明していない、と思います。

やはり、科学的社会主義の哲学と経済学の隙間が大きすぎると思います

不破さんはどう思っているのでしょうか。
Posted by 宇井淳 at 2013年10月23日 22:18
コメントありがとうございます。

専門家ではないので分かりませんが、
マルクス主義心理学は、もう生き残っていないのでしようか?

教育学にも哲学にも解消することのできない独自の分野なのですが‥
Posted by 井上 at 2013年10月24日 21:37
さすが井上さんですね。
自由意思の問題は、科学的、法的ビックトピックですね、今世紀の。
神経科学的には、意識・心とは脳の毎秒1100万ビットの神経活動の云秒後に創られる40ビットのU“幻想”だそうですね。
物理学的にも、量子デコヒーレンスとGPS等の相対性理論の実証により、確率的決定論さえ葬り去られていますね。ネット上では有象無象が訳のわからない嘘を書き込んでいますが。
重力波の追試はまだですが、ことここに及んで「全て人間的事象は宇宙の物理法則の単なる結果である」と理解出来ない人が多い現状には嘆かわしいものがあります。

また、法学的にもドイツでは自由意思が無いのであるならば、所有権まで認定することできないという認識まで進んでいる神経学者達もいるそうです。
日本でも慶応大が自由意思と法体系の問題を、長期研究のテーマにしているようですね。
論文の冒頭の「自由意思の問題は21世紀中に法体系を崩壊させかねない」という文言が強烈でした。

そして、夢遊病者が法的責任を認定されないのであれば、自由意思のない有権者=夢遊病者によって行われる選挙には1ミクロンの正当性もありませんね。
少し過激に聞こえるかもしれませんが、当然の論理的帰結かと思います。

また、フロイト、というか会話に治癒効果があるのか?という点では、脳の神経活動を薬物によって変化させることと会話によって変化させることに、効果の違いはあったとしても、異なるものと見做すことは出来ないかと思います。

これをさして、ある心理士がネット上で「私たちのやっていることは、スーパー歌舞伎(決定論、筋書きの中で行われている昔風)だ」というようなことを書いていました。
意味の取り違えがあるかもしれませんが、言い得て妙と思いました。

結局、AI社会の進展とこの自由意思の問題は絡み合い国家・法体系というシステムは崩壊消滅するでしょう。

また、以前お伺いした頃にお伝えしたように地震はヤバいですね(笑)海外移住が得策かと。
原発や地震など人の1兆の1兆倍以上(笑)知能が高いAIが人類の英知が及ばない方法で根本的に解決するでしょう。

良い記事を読ませて頂きました。

Posted by 天野愛彦 at 2016年05月18日 00:27
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